コミュニティラジオの頃

(21)ラジオ局の愛称が決まった

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開局日すら決まらない秋。

その前のアドバルーンとして募集したラジオ局の愛称募集

選考の結果、最後まで残ったのが、

・ウイング

・ビーンズ

・オベリベリ

の3つであった。

ウイングは、翼。十勝の大空を羽ばたくイメージ。

ビーンズは、十勝の農産物・ビーンから。

そしてオベリベリは、帯広のアイヌ語。

ちなみに応募作で多かったビート(FMビート、ビートエフエムなど)は、

この年の夏にビートたけしがバイク事故を起こし入院したこともあり。

「ビートはイメージが悪いなぁ」

と上層部の一人が言い、そこから票数が落ち途中で選考から消えてしまった。

ビーンズはその代わりともいえる。

で、この残った3つの候補から審査員18人が一つだけ選び無記名投票でもっとも票数を稼いだものが愛称として採用することになった。

このながれのなかで見えていたのが

オベリベリ・・・社長のイチオシ

ビーンズ・・・上層部の一人のイチオシ

ウイング・・・特に誰と言うわけじゃないが、スタッフや若手はこの3つならこれかな

といった感じになっていた。

で、いざ投票。

投票結果は

オベリベリ 6票

ビーンズ  6票

ウイング  6票

なぁんと、3作が全て同票で並んでしまったのだ。

18人という偶数人数のため起きてしまったこの結果。

さぁどうする?

再投票・・・といっても、同じ結果になることが目に見えてるし、

抽選?などと揉めている時に社長の一言。

「どれがいいじゃなくて、これはダメで投票したらどうだろう?一番ダメが少ないのが採用ということで」

この意見に反対はなく、今度はいいものではなくダメなものへ投票することに。

結果は

オベリベリ 9票

ビーンズ  9票

ウイング  0票

見事なまでの結果が出た。

つまりオベリベリ派は、ビーンズは嫌だ

ビーンズ派は、オベリベリが嫌だ

ウイング派は、別にどっちでもいいや

その結果が

オベリベリ 9票

ビーンズ  9票

ウイング  0票

となったわけだ。わかりやすっ!

さすがにここまで数字がはっきりしたので、

ラジオ局の愛称はFMウイングに決定した。

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