社長ブログ

キリトリの話

松本人志がワイドナショー降板に関して話した

ネット内のキリトリ発言。

テレビやラジオやイベントで

著名人が喋った言葉が、その何分か後にはネットニュースになる。

これが当たり前に定着したのって、いつごろからだったろう?

最初のうちは「トレンドブログ」が

アクセス数稼ぎで競うようにやっていた。

「タレント○○が△△と発言」

「芸人■■が○○を批判」

というようにインパクトのある見出しをつけて、

中身は「・・・とラジオで話していた」みたいな感じ。

でどころも一個人ブログやいかにもアフィリエイターが書いてるブログがほとんどだったので

「はいはい言わせておけ・・・」

っていう、匿名掲示板の延長みたいなのが

最初のキリトリだったはず。

それがいつの間にか

オリコンニュースだとか

スポーツ新聞だとか

週刊誌だとかのネットニュースで紹介され、

なかには誰が書いたかわからない

「芸能人の○○が××のことを▽▼といった」

みたいな書き込みを

雑誌や新聞のネットニュースで

「・・・と書かれていた」と書きだして。

そうすると

言ったか言わないかわからない、

真意がわからない発言も

名のある新聞のネットニュースがのせてるってことで事実化する。

それが当たり前になって、

さらにキリトリニュースが充実して、

今ではそのテレビ番組やラジオ番組が終わる前にニュースになる。

トレンドも戦いだな。

ラジオやテレビで聞いたり見たいした発言をネットニュースで見ることもあるが、

言葉って喋ってるニュアンスあるから

キリトリ活字は、ホント意味が変わるよね。

まぁ、あきらかにおかしいなこの文章ってのは

コメント欄で結構ワーワー叩かれるけど

なかにはそのおかしい文章も

ちゃんと読まないで見出しだけを鵜呑みにして

「○○がテレビスタッフにクレーム」

って、番組のお約束の範囲内の行動のえぷそーどの記事なのに

「○○はスタッフにクレームって何様だ」

とちゃんと読まないで批判したりとかね。

ただキリトリって別に今始まったわけじゃないんだよね。

昔から。

私も新聞や雑誌で取材されたこともある身だが、

A-B-C-D-そしてE・・・ですが、Fですよねー。

みたいに話したのに記事見たら

AですがFですよねー

になっていて

おいおいB-C-Dがあって

EのフックがあるからFが通じるのによーと憤ったこともある。

新聞や雑誌の取材の方が音声が残らないから

もっともっとキリトリはしてたよなぁ。

うん、俺もしてたんだろうな。

いまはキリトリの証拠が映像や音声で残るから

いろいろタチが悪いんだろーな。

と、結局どっちの味方か敵かわからないこと書いて終わる。

どーせどっちの的になっても味方になっても

キリトラれたら一緒だしね。