動画

古舘伊知郎・上沼恵美子のYouTube動画で残念だったこと

YouTubeの良さは、制作側のフットワークの軽さ。

テレビや映画なんかだと

企画があって、スタッフ、出演者を決めて

予算がどう、枠がどう、コンプライアンスがどう、

それからこれからどれからあれから、

あぁこりゃこりゃ、と時間がかかり

その途中でオンエアされたらきっと面白かったであろうテレビ番組も企画書の中で葬られ、映画やイベントなんかもそういった幻で終わったものは多々、多々、多々あるであろう。

それがYouTubeなら、そこら辺を飛び越えて実現する。

コロナ渦から急速に増えたタレント、芸人のYouTubeなんかも、

テレビでは実現しない、イベントでは予算や準備期間がかかり過ぎて躊躇してしまう。

そういったものがYouTubeでは実現してしまう。

タレントが昔話をするだけでも、その内容次第ではアクセスが増え、

Yahooニュースに取り上げられるケースも多い。

自分が好きなタレントや好きだったり興味のあったテレビや芸人の裏話を見られるサイトがあるとつい見てしまうもんだ。

で、コラボって感じでタレント同士の対談動画も多い。

なかにはテレビでも実現したことのない組み合わせでの動画も。

千原ジュニアと伊集院光の対談動画なんかとてもクオリティが高く、

逆に言えばこれどうしてテレビでやれないのかななんて思いながら見る企画も多い。

そんななか、先日動画が公開され話題になったのがコチラ。

1994.1995年に紅白で司会コンビを組んだ

古舘伊知郎と上沼恵美子の対談。

不仲の噂があったりで紅白以降交わることのなかった二人が

28年ぶりに対談ってことで話題になりました。

前後半合わせて100分近いロング対談。

なかなかの見応えで、

合間のトークを切り抜いたニュースもずいぶんと見かけたように

かなり話題になりました。

当時の紅白をリアルタイムで見て、

古舘のトーキングブルースも見ている溝手からしたら

これは見るしかないな、

そして中途半端な時間にテキトーに見るのではなくちゃんと見よう。

と。

テレビ画面で前後半を連続で視聴しました。

感想としては、まぁ面白いのですが、

面白いですよ。喋りの天才の二人だから。

だけど思ったのが、この二人ってテレビタレントなんだよなってこと。

これの何か月か前に上沼がまつもtoなかいに出演したり

古舘もテレビのトーク番組に出演することが多いが

テレビのトーク番組を見てると、

面白い、と思う反面、

絶対もっと多く話してるのに、編集出来られて見ていて消化不良に感じることがある。

たとえば30分番組だからって30分しか話さない番組は、生放送と徹子の部屋くらいだろう。

1時間なり話してその中の良い部分を編集したのがテレビ。

それはわかっているが、自分の好きなタレントや興味深いトークの時は

未公開シーンや未編集のものも見たいなといつも思っていた。

で、今回のYouTubeに話を戻す。

面白いのではあるが、

話の中身が行ったり来たり

そしてお互いに

謝ったり、

会えて喜んだり、

昔の紅白はすごかったりを語り、

この繰り返しなのである。

恐らくであるが、二人ともテレビのプロなので、

話ながら何となく、編集点とかまとめるトークを考えるのだと思う。

同じ切り口の挨拶が何度も出てくる。

これがテレビだったら

前半か最後の部分だけ残し、編集するんだろうな。

何度も書くが面白かったんです。

ただ、あぁ、また上沼が古館に文句言った、

あぁ古舘がまた謝った、

あぁ、来てくれてありがとう、いえいえこちらこそ、このターン何回目だ?

という部分が気になった。

YouTubeのフットワークの軽さはいいところだし、

テレビと違って尺を気にしなくていいことも利点だが、

今回の対談を見て、やっぱテレビの編集ってすごいんだなと再確認してしまった。

たぶんこの対談テレビでオンエアだったら、2時間近く話してもそこから30分くらいにまとめるんだろうな。