ここ最近立て続けに
むかし演劇やってて演出もしていたって人に会いました。
みんないまは30-50代で
演芸や映像の世界やイベンター、全然違う仕事をしてる人ばかりですが
20代のころに演劇をやってた。演出をしてた。
そんな話が続いたんでなんか珍しいな面白いなと思って話を聞いてました。
20代前半、まだ自分が何者かもわからず、根拠のない自信と何もない実績の中での演出。
「ここはこうなんだ」
「何度言ったらわかるんだー」
と怒鳴る演出、歯向かう役者。
今だったらいろんなハラスメントが潜みまくってることも平気でやっていた
若気の至り。
「溝手も20代前半のころ演出してたんですよー」
とカミングアウト。
「こんなこともわかんないのかよーと偉そうに言ってる自分が何もわかってなかったんだけどね」
そう言うと
「そうそう」
と盛り上がる。
若い頃ってなんでも
「違うよ」
「そうでないよ」
と言いたかったんだよな。
で、
「違うよ」
と言った後
違うことやっても
「違うよ」
じゃあ、何が違わないのか。
「どうすればいいんですか？」
と聞かれると、こう言う。
「自分で考えろ」
ダメな演出だったなぁ、そりゃうまくいかないよ。
なんてことをバラバラの席でほぼ同じあるあるで盛り上がる。
で、話の続き。
あれから何十年もたったからもし今演出やったら。
ううん・・・
頭の中で面倒だぞーのサインが響き渡る。
面倒だよなぁ、
でももしやったら、面倒の先の何か。
ちょっと思い出したい気がしなくもない。
