この前、妻と話した時のこと。
あんまり自分の仕事の話はしないのだが(そもそもうちの妻は俺の仕事の詳細をほとんど知らないし、ブログもSNSも読んでない)、珍しく今の仕事の話。
今動いてる仕事の話なんかをした。
もともと同じ職場の人間だったし、俺がやりたいことやしたいこと、考えてることはわかってる人なので、いま俺がやっている仕事の中でどれは満足してやっているか、どれが生活のためか、どれが惰性でやっているかも多分わかっているだろう(だから口出ししないし、詮索しないのだと思う)。
で、そんな話をした後、妻が言う。
「で、今一番したいことは何なの?」
ほぉ。
したいことねぇ。
聞かれはしたが、即答に迷う。
野球選手になりたい!芸能人になりたい!
と言える年齢でもないし、
直木賞を取りたい!アカデミー賞を取りたい!
なんて語れる術は何もない。
「50歳だからねぇ」
その一言ですべてを片付けようとしたが、彼女が語り始めた。
伊藤忠信のこと。
そして安藤百福のこと。
伊藤忠信は55歳になってから測量の旅に出た。
そして17年かけて日本全国を回り、正確な日本地図を作り上げた。
当時は江戸。人生50年の時代。
もちろん交通機関などない時代に、55歳から72歳まで、人生の最後を日本地図を作り上げることに生涯を捧げた。
安藤百福はインスタントラーメンの生みの親。
48歳でチキンラーメンを完成させ、
56歳のとき、アメリカに視察し、そこでヒントを得てカップヌードルを完成させた。
また、歴史に名を残してるすごい人を例えに出したものだと思ったが、
50歳だからできない、50歳だからやらない、じゃないでしょってこと言いたかったわけね。
人生100年らしいからね。
今生きた分、生きれるんだったら、まだまだやりたいことやらなきゃいけないこといっぱいあるわな・・・。よしと。