テレビドラマ

タイガー&ドラゴンを見て思ったこと

今さらながら

Netflixでタイガー&ドラゴンを見ています。

クドカン脚本、長瀬智也主演の落語をテーマにしたドラマ。

当時も見ていましたが、あらためて見直してみると

いろいろ考えさせられることが多い。

まずこのドラマ。オンエアが2005年。

なんと19年も前の話しだったのかぁ。

当時はまだ、落語会に立ち会ったりとかしていない頃。

だから寄席にも行ってなかったし、

落語のしきたりなんかも何も知らなかった。

だからいま改めてみると、

寄席のシーンとか

「おいおいそんなことあるかよ!」

と、ツッコミどころは結構満載だな。

まぁ、それも含めて楽しめるが。

そしてドラマを見ていて

当時は何とも思わず見たと思うのだが

今だと気になってしまうのが、言葉の差別

岡田准一演じるショップの店長が、

バイトの蒼井優に向かって

「おい、ブス」

と何度も言う。

童貞の落語家に伊東美咲が

「あの人童貞なんだって」と笑う。

今の時代にこんなシーン出したら、ネットが荒れるだろう…。

…で思った。

この春終わった同じクドカンのドラマ

「不適切にもほどがある」

阿部サダヲが娘・河合優美に対し

「おい、起きろ、ブス。盛りのついた雌ゴリラ」

と叫ぶシーンが何度もあった。

その都度

「この作品には、不適切な台詞が含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性を鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します」

と注意喚起のテロップが出た…が、

このブス!も差別的発言も

2005年の段階では全然OKだった。

さらにタイガー&ドラゴン。主人公はヤクザでヤクザが落語家を師匠と呼ぶ。

タイガー&ドラゴン放送の6年後の2011年。

反社問題で島田紳助が引退。

2019年に宮迫の闇営業があったり。

今では絶対にこんなテーマのドラマは放送できないよなぁ。

不適切の今——–タイガー&ドラゴン———不適切の昭和時代
2024年  19年前    2005年   19年前  1986年 

ちょうど19年ずつ離れているのもなんか面白い。

38年前って設定中途半端だよなぁ。

35年か40年の方がわかりやすいのにと思っていたが、

まさかクドカンここまで裏テーマ考えてた?

アベサダヲ&クドカンのTBSドラマも不適切がタイガー&ドラゴン以来だったし。

ちなみにタイガー&ドラゴンのなかでアベサダヲ演じる林屋亭どん太は

落語家だが落語ができない

リアクション芸人として活躍し、

「抱かれたくない芸能人」

「嫌いな芸能人」

で1位という役どころ。

その時の雑誌(多分SPA)

で1位林屋亭どん太の下に

2位出川哲郎

3位江頭2:50

と書かれている。

多分実際のSPAでは

1位出川、2位江頭だったと思うが、

まさかこの19年後、

嫌われ者だった2人が

CMキングと人気YouTuberになっているだなんて

当時は誰も予想できなかったことだろう。

ちなみにいまのところSPと1-5話まで6本を鑑賞。

残り6本。結末は知っているが、続きが楽しみ。

19年も前の作品だってのに、全く色褪せておりませんなぁ。