短編映画同様、読書も週1年50冊を自己ノルマにしている。
読んではいるが、レビューを書こうと思うと
ううむ・・・と腰が相当重くなり記録上ハライチのチンピラの方など3冊しか本を読んでいないようにみえる。
あくまでもアウトプットじゃ、自分に言い聞かし読んだ本の感想をちょっとだけアウトプットすることにする。
読書1 マヌケのすすめ 萩本欽一(ダイヤモンド社)
欽ちゃんの書籍は何冊も読んでいる。
欽ちゃんがいつも書いてるのは「運を貯める」こと。
ギャンブルで勝って、女にモテて、宝くじを当てて、実家は金持ちで、運動神経バツグンな人が、さぁ起業するぞ!!!と言っても運は残ってないでしょう、と。
むしろ何やってもうまくいかない人ほど運を貯めこんでる。
マヌケな人ほど、人間関係や仕事もうまくいく可能性があるんだよ!と。
ホントか?とツッコみたくなるところもあるが、それも萩本流。
この本にも書いてる大学を4年で中退した話。
春に放送されたNHKの番組でも欽ちゃんは話していた。
「自分は今78歳。あと2年しかないから2年で笑いを伝えたい」
ホントに2年なのかは別として、ここをラストスパートにして・・・自分の追悼番組がみたいな話してたのだが・・・まさかそれを自分より若い志村けんに先越されてしまうとはよそうしてなかっただろうな。
読書2 ストロベリーライフ 荻原浩(毎日文庫)
フリーのグラフィックデザイナーが農家の親父が倒れ、やむなく農家を手伝う。
3人の姉がいて、それぞれの旦那がいて、もちろん自分にも妻と子がいて。
田舎を出て東京を選んだのに、農家を継ぐ気はないのに・・・というよくありがちな展開。
荻原浩作品は、デビュー作の「オロロ畑でつかまえて」からほぼ全部読んでる。
世間的には「明日の記憶」が代表作なんだろうが、コメディ人情系の小説を書かせたら、この人はナンバー1だと思う。
「ストロベリーライフ」は、主人公やそれにまつわる人間たち全員が実はいい奴。
クセのある奴や読んでてもイライラする奴も出てくるが、実はいい奴となってゴールへ進んでいく。
そして「田舎で家族の絆を確認し、農家を継ぐことに決めました」というありきたりな落としどころではないハッピーエンドへ進む。
夢も現実も全部100%叶うことはないが、捨てる必要もない。
爽やかなラストシーンも良し。
読書3 絶滅危惧職、講談師を生きる 神田松之丞(新潮文庫)
今や飛ぶ鳥を落とし真打となった神田伯山の生い立ちから今までの語り本。
落語を好きになり、大学の四年間ですべての伝統芸能を見まくった先に選んだ講談師。
前説時代から成金メンバーとの話、そして真打昇格までが描かれている。
個人的には2017年1月、札幌成金を時計台ホールで開催し、その時初めて松之亟さんにお会いした。
もうあの頃からグングン売れっ子になっていて、初めて見た講談の舞台。圧倒されたのを覚えている。
あれから3年。さらにグングン売れてるな。福北寄席出てくれないかなぁ(笑)。
読書4 noteではじめる新しいアウトプットの教室
ブログやらアフィリエイトやらインタネット副業のセミナーやコンサルをしてると、いろんな質問をいただく。
基本ネット巧者の部類じゃないのでわからないものや知らないものも多く、何年か前にnoteのこと聞かれた時、「それ何?」って正直に言っちゃったもの。だいたい月一冊程度インターネット系の本を買う。
そしてインプットやら確認やら再考やらをする。
書いてることはほとんど知ってた。そして知ってるうえでこれを読むだけでnoteで稼げる人っていないだろうなと思った。
読書5 その日の天使 中島らも
中島らもの生前の作品は、ほとんど読んでいる。
この本は、死後に発売されたベストセレクション。
つまり過去に出たコラムをまとめたものなので当時は買わなかったが、
たまたまYOUTUBEで見た中島らもの番組でコラム「その日の天使」が取り上げられていて、それ読んだことなかったので取り寄せた。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。
少女であったり、子供であったり、生まれてすぐに死んでしまった犬の子であったり・・・。
こんなことがないだろうか。暗い気持ちになって、冗談にでも、今、自殺したらなどと考えているときに、とんでもない知人から電話がかかってくる。あるいは、ふと開いた画集から何かの一葉の絵によって救われるようなことが。それは、その日の天使なのである。
バァーーーット頭の中に絵が広がった。
俺の人生でらもさんが天使だった日もたくさんあったなぁ。
久々にらもワールドに浸った。