コミュニティラジオの頃

(9)面接をすっぽかした会社に電話する

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ラジオ局の面接日に学園祭の仕事が入っていて

「この日いけません」と断りの電話を送った溝手。

まぁこの時点でゲームオーバーなわけだが、

大事な面接をすっぽかしてまで行った学祭の仕事が大滑り。

行きはスタッフが「こちらが楽屋になります」と丁寧に対応してくれたのに、

終了後は投げつけるようにギャラをくれ、勝手に帰れとばかりに自分たちは後夜祭の準備。

トボトボと自宅に帰り、2日くらいほぼ何もせず家に籠り

・・・そういえば・・・

電話の横に置きっぱなしだった面接案内のハガキを見る。

「あらためて連絡します」

とは言われたが、普通に考えて面接に来た人を採用してるよなぁ。

でもまぁ、ダメもとで電話する。

「先日のラジオ局の面接、仕事で参加できなかった溝手ですが・・・」

担当者が電話に出る。

「うちの局のプロデューサー札幌在住なんで、札幌で面接してください」

あっ、いいんだ。

次の日、プロデューサーから電話が来る。

大通駅近くの喫茶店を指定される。

喫茶店で面接かよ!

なんかよくわからないが、まだチャンスがあるかもしれない。

だけどこの半年。

雪まつりオーディションでダダ滑りし、

気合い入れて挑んだオーディションがただのファンミーティングで、

学園祭のコントライブは誰も見てくれず、

ここには書いてないが他にもガラガラの観客の舞台や

3時間撮影してテレビには1秒も映ってなかったエキストラのバイトなど

期待して挑んだことがほぼ全滅。

厄年だからかなぁ・・・。

期待してガッカリするのは慣れっこだけど、

期待は100%禁物。・・・で、指定された大通駅近くの喫茶店に行くのでありました。

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