コミュニティラジオの頃

元アイドルにケンカを売ったラジオ~出演前夜~

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元アイドルにケンカを売ったラジオ~売り始め編~

出演打診編

アイドルのゲスト出演が決まった。

番組は毎週土曜深夜で、その前日に録音していたのだが

アイドルの出演が翌週に決まり

番組では、「翌週の放送で○○ちゃんが出演!」

というトークをする。

今ならSNSがあったりでそんなこと発信したら

当時すでにアイドル活動をしていなかたっとはいえ

ファンの多かった○○ちゃんだから、

田舎のラジオ局出演するらしいのニュースはあちこち拡散した可能性はあるが

当時はSNS、スマホがない時代。

○○ちゃんのファンたちにその情報が流れなかった(よかった)。

その週の放送。

溝手「ということで来週はなんと電話ゲストに○○ちゃんが出ます」

N君「溝手さんどうするんですか。僕○○ちゃんと何話せばいいんですか」

溝手「アイドルとしては▲▲や◇◇より人気なかったですがどうしてですかとか聞いたら」

N君「そんなこときけないですよ」

溝手「じゃあ▲▲より○○ちゃんの方が人気ある?」

N君「いえ、まったく人気ないからアイドル辞めたんですよ」

溝手「じゃあその辺のアイドル失敗の話を聞こう」

N君「絶対聞けるわけないでしょ。僕は○○ちゃんの味方になりますので厳しい質問は溝手さんで」

こんなプロレス的なやり取りをして、リスナーにも○○ちゃんへの質問を募集した。

(たいしたメッセージは来なかったはずだな)

で、翌週、いよいよ番組収録。

まず電話に○○ちゃんのマネージャーが出る。

特に注意事項などなくよろしくおねがいしますと低姿勢。

そして

「○○です。今日はよろしくお願いします」

電話の向こうに○○ちゃん。

ミス○○を受賞したり○○放送でアイドルラジオをしていたり

音楽祭の新人賞を受賞していた○○ちゃんが電話の向こうに。

N君は絶対緊張してる。

ま、俺もしてたけど。

溝手「それじゃ収録始めます」

RECボタンを押し、○○ちゃんへのインタビューが始まった。

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