溝手の読書日記

アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たちを読んで

この前複数の本の写真をアップしたが、

その後も購入ペースは止まらず、

2日に1冊ペースで読む毎日が続く。

昨日読み終えたのがコチラ。

アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち
鈴木忠平
文芸春秋


ファイターズ本拠地移転。13年前今までとは別の土地にボールパークを創る構想が生まれた。それを形にする為に戦った男たちがいた。

※ブックスレビューより

落合監督について書いた「嫌われた監督」の作者

ノンフィクションライター・鈴木忠平の作品。

北広島市に誕生したボールパークのお話。

2010年半ばからその噂は流れ、

札幌ドームを出ていく、

新球場を作るらしい

それも札幌以外で

マジか?

みたいな話はずっと流れていた。

そして2018年に正式に北広島への新球場移転が決定。

それに関するコラムや読み物、ニュースを多く読んできたが

それらで一番多かったのは

札幌ドームが悪い

北広島は頑張った

というもの。

だけどこの本では

札幌が悪者、だけで片づけていない。

ネットコメントで新球場のことを書き込む人の中には

札幌批判や市長や偉い人を名指しで批判している人もいるが、

この本ではその辺のながれ、格闘がしっかり描かれている。

真駒内で署名が行われていたことは、札幌の南区民の溝手はもちろん知っていて、

署名のお願いや、それにまつわる会のお誘いなどをいただいたが

それらはすべて断っていた。

「ファイターズは北広島に行くべきだ」

と話して、

「遠いじゃん」

「なんで札幌じゃダメなのさ」

と否定的だった人も、この本を読めば

なぜファイターズが札幌ドームを離れたのか。

新天地に来た広島を選んだのかがわかると思う。

札幌ドームが悪い

とか

札幌市の対応が

とか

ファイターズが札幌を嫌がって

とか

そんな簡単なことじゃない。

ファイターズが札幌を見捨てた、北広島に強奪された

みたいなことを書いてる記事をどこかで読んだことがあったが

じゃあそもそも札幌も東京ドームからファイターズを強奪したのか?

強奪って表現おっかないよね、、、

後楽園、東京ドーム、札幌ドームと

本拠地であって本当の本拠地を持っていなかったファイターズが

北広島に見つけた本当のボールパーク。

その過程とこれからの未来が頭に浮かぶノンフィクション作品です。

すでにボールパークに来場した方は、

あのスタジアムを浮かべながら読んでほしい。

そしてこれから読む方は、読んだらきっとボールパークに行きたくなると思う。

溝手は来週いきます。

アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち