落語興行の仕事に携わって、もう7年になる。
いまだに
「昔から落語好きだったんですか?」
「どうして福北寄席って始めたんですか?」
みたいなことを言われることあるが
その辺のことはココに書いてます。興味のある方は読んでください。
落語と一口に言ってもさまざまなジャンルがある。
音楽と一口に言っても演歌、歌謡曲、洋楽もあればクラシックジャズもある・・・
落語も同じで、落語という一ジャンルでは語りにくい。
一般的に浸透している落語のイメージは
笑点
着物を着たオジサンたちが座布団の上で面白いことを言い合う。
これを落語と思っている人も実は多い。
でもこれは落語家が焦点で大喜利をしてるのであってあれが落語ではない。
ってことを知らない人も実はいて
福北寄席誘うと
「座布団何枚持ってくるの?」
みたいなこと聞かれることもある。
まぁそれは一部の人であるが
落語といっても
超ザックリ分けると
古典落語と創作落語がある。
古典落語。寿限無なり時そばなり芝浜なり。
あ、なんか聞いたことあるって人も多いでしょう。
昔ながらの落語を噺す。これが古典落語。
対する創作落語は自分で作った落語。
新作を噺す。
昔ながらの古典落語をイメージして新作を聴くと
「おいおい・・・なんだこれ?」
と面食らう人もいると思う。
饅頭怖いとか知ってる話やるのかなと思いきや
突然設定からぶっ飛んでいてナニコレ???って新作だと驚く人もいると思う。
古典が好き。創作が好き。
どっちも正解で間違ってない。
古典も創作も好き。
これだって間違ってない。
落語通なんかだと同じ演目でも
「誰それの△△はうまいが誰それのはイマイチだ」
とか言う人がいる。
でもそれだって人それぞれ。
上手い下手はもちろんあるが、上手いが良い落語で下手がその逆というわけではもちろんない。
ある人に言われたことがある。
「自分が見て面白いと思う落語。好きだと思う落語家があなたにとって良い落語であり、落語家なんです」
これホントそう思う。
7年間いろいろな落語を見て、つくづく思う。
そしてこれからも落語興業を通じて、さまざまな落語と触れ合っていきたい。
てなわけで7シーズン目もまもなく終了。
2023年12月には2本の落語会を行います。
福北寄席2023年のラストはフレッシュ二人会。
昨年二ツ目に昇進した桂蝶の治と
今年二ツ目になった神田鯉花。
若き落語家による二人会。
今後が期待の二人会。
先物買いで見に来てはいかが?
そして12/8には札幌エンタ
笑福亭羽光ペラペラ王国を聴く会
渋谷らくご創作大賞とNHK新人落語大賞を受賞したペラペラ王国など3席を披露。
独特の創作落語を引っさげた羽光の世界。
落語をあまり見たことがない人にも是非見て欲しい。
そして古典落語好きな人にも、是非羽光ワールドを堪能してもらいたい。
全くタイプの違う落語会が12月に2本。
お時間お好みのある方、または両方
見に来てくださいませ。