食文化は続くよどこまでも

昔タウン誌の取材で毎日のように飲食店を回っていたころがある。
毎月ニューオープンのお店やリニューアル店のチェックは事欠かないのだが、
その時々で流行や流れがある。
2000年から1.2年はスープカレーブーム。
スタバが札幌進出したころからはカフェが増えまくった。
その前後には讃岐うどん店が増えたり
毎月のようにもつ鍋の新店ができたり、
って感じで一つのブームや流れによって、同じような店が増える。
その流れに乗れる店もあるが、もちろんその逆もある。
後者のケースで多いのは、
「この店をやりたい」
という気持ちより
「○○が今流行ってるから」
「○○出したら流行るんじゃないかな」
の気持ちが多い店。
店のコンセプトやビジョンより、○○ありきの店が多かった気がする。

スープカレーブームの時には、喫茶店やレストラン、洋食店なんかでも
スープカレーをメニューに出す店が多かった。
もちろんその中にも、自分の店にあったビジョンのスープカレーを出す店もあったが、
取材に行った店の多くは
「今流行ってるから」作りましたという店ばかり。
なかにはキャリアの長い料理人が
「スープカレーなんか簡単だよ」
とメニューに出した店もあった。
そのスープカレーは、お洒落な雰囲気で美味しくないことはなかったが
私の知っているスープカレーとは違った。
それから明らかにルーカレーを薄めた感じのスープカレーを出す店もこの時期多かったな。

あれから10数年経った今でも
スープカレー店はあるし
カフェも讃岐うどんももつ鍋の店もある。

美味しい店やコンセプトがきちんとしてる店は長く続くし、
おそらくスープカレーで当てたオーナーは、ほかの料理で勝負しても当てたと思う。

今コロナの影響で飲食店はとても苦しい立場である。
外食は無理ならテイクアウトで!
と、テイクアウトメニューを出す店が増えている。

お店の味をそのままのものもあれば
テイクアウトのための新たなメニューを出す店も。

もちろんこんな状況なので
非常事態宣言解禁までの「つなぎ」と考えた店がほとんどだろうが、
案外この中から「行列の出来るお弁当」や「遠出しても買いたいテイクアウトメニュー」が登場するかもしれない。

悩んでいても苦しい時でも
生きていれば腹が減る。

腹が減ったら旨いものが食いたいからね。

ピンチをチャンスに変えて、新たなグルメのブームが起きるのを期待したい。

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