(8)面接をすっぽかす6月

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コミュニティラジオの頃 はじめに

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25歳まであと3か月に迫った1994年5月。

帯広にこの秋開局するラジオ局の社員募集を知り履歴書と自己PRテープを送る溝手。

規定外のテープを送り、やや捨て鉢状態であったが、

それから一週間と経たずにハガキが届く。

面接日のお知らせ。

6月〇日 会場▲▲

もちろん帯広市内である。

再来週の日曜か・・・え、日曜?

この日、札幌プチ芸能の数少ない仕事が入っていた。

その仕事は、某大学学園祭のステージイベント。

さまざまなステージが行われる中の、

賑やかし的にコントをする。

そんな仕事だった。

ギャラは3万くらいだったと記憶する。

こんな仕事、年に数えるほどしか入らないのだが

よりにもよってラジオ局の面接日に…。

目先の3万より将来の就職であるのは本音だが、

まさか本番2週間前にキャンセルするわけにもいかない。

てことはだ・・・。

私はハガキに書かれている人事担当者に電話をする。

仕事が入ってまして行けません。別な日に変えてもらえないでしょうか?

まっ、普通に考えたらアウトだよな。

面接をすっぽかすわけだから。

先方からは「わかりました。あらためてご連絡します」と言われ電話を切った。

あらためて・・・

まぁ、普通はないよなー。

でも、先に入っている仕事を受けるが筋だもんなぁ。

これで連絡が来なかったら仕方ないわな…。

2週間後。

学園祭のステージは、大コケ。

というか、途中からほとんど誰も見ていない状況。

ステージ横のジュース販売コーナーがあり、

そこでジュースを飲みながら大声で笑う学生の声に

舞台の我々の声がかき消される。

私の人生の中でもかなり上位に入るむなしい時間だった。

こんなことなら面接に行けば・・・

と思ったが、もう遅い。

封筒に入った3万円をもらい、学校を後にした。

こんなことなら・・・。

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