コミュニティラジオの頃

(10)喫茶店で面接を受けた夏

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面接日をすっぽかしたのに、電話をしたら

札幌で面接してくださいだって。

ホントかな???と指定された喫茶店に行く。

局のプロデューサーという方に会い、面接(?)が始まる。

「自己紹介して」

自己紹介…すでに履歴書を渡している。

以前お世話になった広告代理店の人が

「自己紹介で履歴書に書いてることだけ喋るのは意味がない」

と言ってたな。

よし。

「溝手孝司です。さんずいのみぞ、てのひらのて・・・」

から始まって思いつくことをひたすら喋ってみる。

ひあつら喋り続けてやると、ろれきしょにない経歴やラジオへの思いを語る。

たぶん2-3分話したと思う、そこで。

「長いよ」

と止められる。

「自己紹介どうぞと言われてそんなに喋られても、こっちはどう評価していいかわからないだろ」

わ、裏目。

続いて劇団活動について聞かれる。

「どんなのやってるの?」

「まじめなものからお笑いまで幅広いです」

「じゃあちょっと面白いのココでやって」

ここで???

無茶ぶりにもほどがある。

しかも劇団でやっているコントなので一人芸はない。

こんなことやってましたと説明しながら自分のツッコミを入れる。

「・・・これって、面白いの?」

明らかにしらけ顔で聞かれたが、言い切るしかない。

「大爆笑でした」

そう言い切ると、初めてプロデューサーは笑った。

その後は帯広の印象、

札幌から離れてもいいのか、

劇団はどうするんだ、

という質問に。

帯広は一回しか言ったことないけどいいイメージを持っている、

仕事があるなら離れます、

劇団員はみんな社会人。私が辞めても続けたい人は続けると思います。

そんな話をして約1時間かな?

面接のようなやり取りは終わった。

そして

「今週の日曜空いてる?」

「はい」

「じゃあ日曜日帯広。社長さんと面接して」

え、今の面接じゃないの?

で、社長に会うの?

なんだかよくわからないが、

とりあえずまだチャンスは残されているようだ。

今週の日曜…あっ、土曜は舞台だ!

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