コミュニティラジオの頃

(52)チャリンコDJ

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コミュニティラジオの頃 はじめに

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19歳の時に普通自動車免許を取ったものの、その後独り暮らしを始め

5年以上ペーパードライバーのまま帯広へ。

ラジオ局の募集要項の中に、

普通自動車免許所持が条件の一つにあった。

所持とは書いてるが乗れるとは書いてない。

ラジオ局ではパーソナリティが取材や中継で移動することもあるし、

営業で回ることもある。

だから運転するのが当たり前ってことで普通自動車免許所持が条件だったわけだが、

まさかの免許持ってるが運転できません!男。

運転しないのはいいとして、移動はどうするんだ!

てことで、チャリンコ購入!

各地への移動にはチャリンコみぞっち号が大活躍しました。

帯広って帯に広いで、案外移動距離があるんですわ。

営業先や取材先へ自転車で移動。

夏の暑い時は汗だくフラフラで参上したり

雨の日はカッパ着てずぶ濡れになりながら移動したり

国道を走ってる時に、会社の人の車とも何度かすれ違うこともあり

「今日溝手君競馬場通り走ってたね」

とかよく言われたものだ。

で、絶対間違いなのだが一度社長が車を運転中に溝手を見かけた時に

自転車で車を追い抜いたそうだ。

たぶんスピードが遅い車を抜いたに過ぎないのだろうが

その話を社長があちこちでした関係で

いつのまにか

「溝手は時速60キロ以上で自転車移動している」

と言われ出した。

そのころ、電波少年でスワンの旅やってた肋骨マニアっていう芸人が

競輪選手に挑戦って企画をやっていて

「溝手も競輪選手になれよ」

とか言われる。

なれないなれない。

ちなみに乗っていた自転車はママチャリで1万円くらいの安いもの。

タイヤが細く、まぁパンクするする。

パンク一回で修理代が1000円くらいかかるのだが、

5年間の帯広生活でたぶん10回以上はパンクしたはず。

もう一台買えたよ。

5年目の夏、ラジオ局を退職し帯広を離れるとき、

「溝手の自転車欲しい人、あげます」

と番組で言い、最終日の日、溝手の自転車をリスナーが取りに来た。

ちなみにその前日に最後のパンクをした。

まさかリスナーにパンクしたまま渡すわけにもいかず

最後の修理費1000円。

「大事に使ってください」

とリスナーにチャリンコみぞっち号を進呈した。

あれから21年半。

いまは・・・もう無いだろうな。

そもそも誰にあげたかも覚えていない。

もし「俺がもらったよ」という人見てたらご連絡を。

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