*****
*****
ラジオ番組のオープニング。
よくあるパターンがこの2つ。
1 オープニングテーマが流れて挨拶
2 トークの後、オープニングテーマ
2の場合、トークが進みオチやきっかけでテーマが流れる。
またはトークが一段落して「それではそろそろまいりましょう」って感じで番組タイトルコールを言う。
これが番組のオープニングの基本である。
「高岡早紀脱いだな」
から始まった溝手にとって記念すべき第一回目のスタジオ生放送は、
オープニングテーマを流すタイミングを失ったまま10分以上の時間が経過していた。
高岡早紀の胸がどうした
四谷怪談って面白いのか
そもそもこの映画とヌードはちゃんとかみ合ってるのか
映画監督が高岡早紀の胸見たかっただけじゃないのか
そんな話を永遠に続けたが
たいした笑いに広がるでも
なるほどトークをしているわけでも
ましてや「実は今日スタジオに高岡早紀さんが来ています」
のドッキリがあるわけでもなく、
いつ切り上げていいかもわからないトークでオープニングコールのタイミングを完全に失ってしまった。
気づいたらずっと続いていたFAXのカタカタが止まっている。
番組へのメッセージが送られるはずの電話もシーンとしている。
あらら?やっちまったか???
動揺を隠せないまま、
「いつまでも高岡早紀の話してる場合じゃないだろとラジオの向こうの人に怒られそうなんでそろそろ始めまーす」
とオチもないままのオープニング。
簡単に自己紹介をし、番組メッセージの募集告知。
電話番号とFAX番号をコールし
「皆さんのメッセージをお待ちしてます」
と告げ1曲目を流す。
ところが・・・
電話が鳴らない。
FAXもこない。
あら???
さっきまであんなに来ていたお祝いの電話、FAXは何処へ???
スタジオの中で憮然とした表情を見せる溝手の前で、
「お前がいきなり高岡早紀の話するからじゃねーかよ」
と多分心の中では思ってるだろうが口が裂けてもそれを言えないN君が、
どうしましょうねぇというテーストの困った顔をして黙っている。
曲が終わりコマーシャルも終わりジングルも流れた。
8時30分が近づく。
あと2時間半は喋らなきゃ。
電話もFAXも我々の番組には、この時点でメッセージがゼロである。
***************
読んだよ!の感想や問い合わせは
ユータスネットのTwitterに下さい。
感想までは書きたくないなって人は、
こっそりフォローしてください。
⇒ユータスネットのTwitter
****************