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「多分ダメだそうです」
と聞き、慌てて駆け付けた病院。
Nは無事だった。
だけど後で聞いた話ではホントに「ダメ」でもおかしくなかったらしい。
対向車との衝突でNの車はペシャンコに。
対向車はある会社の社用車。
対向車が完全に非があったようで
病院にはその会社の偉いさんもやって来て
「全面的にうちが保証します」
みたいなことも言っていた。
翌日。
局の女性パーソナリティ何人かと再びNに会いに病院へ行く。
前日より顔色が良くなっていて安心した。
そして2週間程度の入院だそうで
「溝ちゃんごめん来週の金様はお休みさせて」
と冷静な判断も戻っていた。もちろんです。
一緒にお見舞いに行った女性パーソナリティの話によると
「Nちゃん事故った体よりも車よりも着ていた服のこと気にかけてるんだよ。お気に入りの高い服だったのに事故で台無しになったって」
そんな話ができるようになったのでホントに一安心。
あとは次週の金様をどうするか。
あっ・・・。
HにNが事故ったことを言うの言うの忘れてた。
まっ、いっか。
あえてHには言わず1週間。
ホントは一度電話をしたのだが、当時は携帯が無く
Hは寮暮らし。
寮に電話をしたのだが不在だったので、まっいっか。
と。
で、金曜日夜10時いつものようにHがやってくる。
「今日N休みだから」
「え!風邪かなんかですか?」
「いや、交通事故」
「え!」
「それも先週の金様の翌日」
「え!」
「マジで死にかけたらしい」
「え!」
こっちは一週間経ってるので結構冷静に話していたが、
その都度驚くHの表情を見て楽しむ
Sチックな溝手がいた。
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