ブログやホムペにたびたび書いている札幌福北寄席。
落語芸術協会の主催で年数回札幌で開催中の落語会。
主戦場は時計台の2Fにある札幌時計台ホールだ。
札幌時計台ホールは、時計台の営業終了後の17時半から21時半まで利用可能。
我々のような落語会のほか、ピアノ発表会やライヴ、
講演会やお笑いイベント等、多岐にわたる札幌市民によるイベント企画が連日行われている。
この時計台ホールの貸し出しは半年前の1日から受付が開始される。
たとえば9月にホールを借りたい場合は3月1日
10月に使いたければ4月1日から予約受付がスタートする。
札幌市民であればだれでもホールを借りることができるので、
週末だったり日曜日だったりと日がいい場合ライバルが多く、
希望日が重複した場合抽せんでの決定となる。
2020年2月の札幌福北寄席のホール予約は
半年前。2019年8月1日に行われた。
毎月1日朝9時に時計台ホールに集合。
9時から9時半までが申込み時間で、
希望日が1団体のところはその日で確定。
重複は抽選。
我々福北寄席は通常金曜日の開催を希望する。
2020年2月の金曜日は
7.14.21.28の4回。
札幌の2月は雪まつりがある。
前半は私大の入試があり2月の前半はホテル代が高い。
東京から落語家さんがやって来るので交通費宿泊費が高いのは、正直痛い。
ということで7と14は外す。
「21か28，どっちかというと月末の方がいいよね」
落語芸術協会のＮ君と相談し2/28に予約しよう
・・・と思っていたが、
8/1 午前9時28分。2/28福北寄席と申し込んだのであったが、、、
あと2分で申し込みが終了し、重複団体は抽選となる。
この時点で2/28が我々含めて3団体。
抽せん…1/3
勝てるかぁ？？？
と思って2/21を見ると、、、空いている。
抽せんに外れると第2希望を出し、
そこで重複するとまた抽選となる。
もし2/28を3組で抽選し外れた場合、
うちだけじゃなくもう一つの団体も2/21を希望するかもしれない。
2/21の翌日2/22土曜も複数希望しており
これも外れたら2/21を第2希望で出してくるかもしれない。
そう考えると無理して2/28で抽選に参加するより
2/21に変えた方が・・・
逃げるが勝ち！
Ｎ君に相談する時間も無く、溝手判断で公演希望日を変更。
出演者は昔昔Ａ太郎と瀧川鯉八。
5月に真打昇進が決まった二人の
二ツ目としては最後の札幌福北寄席出演。
その後、2月はその翌日に三笠、23日に旭川と3日連続の公演が決定した。
それから半年後。
2020年2月。大きな船の乗客からウイルス感染が見られたとか、そのウイルスが札幌雪まつりでも広がったとか
突然身近に降りかかった新型コロナウイルス。
1日1日ごとにそのニュース、危機感が広がり
飲食店やイベント、旅行、、、、
それらは自粛しないといけないんじゃないかい？の雰囲気が少しずつ広がってきた。
といっても2月半ばの時点では、まだ正式な自粛や緊急事態宣言などは出ていない。
札幌福北寄席は2月21日金曜日。
「もし国なり政府なりが何かの宣言なりを出したら中止か延期にしなくちゃいけないよね」
N君とは毎日確認の電話＆メールをする。
「ギリギリ中止発表するなら木曜だね」
「金曜でも政府がもし何か発表したら・・・」
そんな感じでぎりぎりまでチェックしていたが
この時点ではまだ何の宣言も警告も無し。
「よし、やろう」
2月21日。
予定通り札幌福北寄席公演を行った。
会場内には消毒液を完備（これがこの時点でなかなかなくてドラッグストアをはしごした）。
マスクをしていない人のためにマスクも用意（これなんか、もうどこにも売ってなかった）
何かあったら困ると緊張感たっぷりで開催した福北寄席であったが、大きな問題も無く、
金曜札幌、土曜三笠、日曜旭川と無事終了して
演者は東京へ戻る。
そして・・・その翌週。
北海道全体がコロナの緊急事態宣言（当時この言葉を使っていたかは記憶がない）
札幌市内の全小中学校が休校になり、
3月開催の卒業式は多くの学校が中止、または来客入場の禁止。
もう大騒ぎさ！
札幌市の施設も軒並み休館を発表。
時計台も2月24日の週から休館となった。
もしも・・・
2月28日に札幌福北寄席を開催していたら、
時計台休館のため、休止または中止となっていた。
なんとなんと・・・
「逃げ切れたねぇ」
N君とそんなことを話し胸を撫でおろしたものだ。
といっても、、、その後の3年間。
皆さんが経験した通り。
福北寄席も4月公演が中止となり
6月公演は延期となった。
まぁ大変な3年間だった。
だった、、、ともう過去形にして・・・
よいのですよね？
あれから3年。
やっとマスクの義務化もなくなり
2023年度は完全日常復活を望みたい。
2023年度最初の福北寄席は4月21日金曜日
あのコロナギリギリで札幌、三笠、旭川公演を駆け抜けた
Ａ太郎＆鯉八コンビによる二人会が3年ぶりに開催。
まさに
お待ちかね！あの二人でお贈りします
なのです。
