社長の感想文

愛読雑誌は週刊SPA!です

週刊SPA!を長いこと読んでいる。
講読立ち読み含め30年近く読んでいるはず。
今はdマガジンで読んでいる。

SPA創刊は1988年6月だそうだ。
それまで週刊産経だったものを若者向けにリニューアル。

週刊朝日、
サンデー毎日、
週刊読売、
新聞社の週刊誌と横並びだった週刊産経が
突然SPA!になったわけだ。

当時のキャッチコピーは、
「週刊誌の突然変異」
楽しくなければテレビじゃないのテレビ同様
フジサンケイグループらしい。

当時おっさんが読むものだった週刊誌を
若者ターゲットにスタートしたSPA!

その若者は20~30代。
私はドンピシャその世代だった。

当時の特集は自分たちに興味があるものが多かったような気がする。

おぼろげだが、バブル崩壊後の生き方や

独身観、結婚観、転職、フリーター、オタク、穴場、遊び、グルメなど

特集のタイトルで買うか立ち読みで済ますかを決めていたような気がする。

その頃どんな特集があったのかなと今ネットで探したが残念ながら90年代00年代は見つからなかった。

バックナンバーは2010年代以降ネットで販売している。

その表紙から特集タイトルを抜粋する。

2010年
バカでも資産1億円
35歳から伸びる遅咲きの極意
間違いだらけの健康常識をブッタ斬り
サラリーマン2600人大調査35歳の給料全部晒す
これをやったら即オッサン認定

この時点で私は41歳。

20代のころに読んでいた雑誌だが、特集の内容を見ると、読者と一緒に雑誌も年を取っている。

2014年
貧困と格差
株で儲ける
30代年収格差
早死にする人検定
独身男の衝撃的実態

2019年
医者がやらない健康法
70歳まで働ける
年収100万円の絶望
副業リーマンの野望
引きこもり中年

世界観は変わらないが、だんだんとその中身にリアル感が膨らんでいる。

90年代はサラリーマンとフリーターを比べ、フリーターでも楽しく生活してる人、
その逆にサラリーマンでも窮屈な暮らしをしてる人なんかを特集していたはずだが、
最近だと転職して成功した人失敗した人、
さらには年収100万円の人の生活ルポや家がない30-50代の生活ルポ(ネットカフェ難民や倉庫暮らしなど)
どんどんと悲壮感が高まっている。

お金
仕事
異性
暮らし
健康

特集はだいたいこの流れで回っているが、
SPAネタがヤフーニュースに載るものは
年収100万以下の50代や、東大卒なのにフリーターなど
大概不後継だったりする。

副業で儲かる方法や独身からおさらばできる方法といった前向きな特集もあるが
ヤフーニュースに出たり、続編が出る特集は不幸系が多い。

他人の不幸は蜂の蜜ってことか。

たしかに「秒億です」と言われてもスゲーなと思えても他人事だが、
家族に逃げられ会社もクビになりの転落人生は「明日はわが身かも」とつい真剣に考えてしまう。
健康系もね。

最近の特集だと
逃げきれない50代
なんてのもある。

週刊誌はおっさんだけのものではないと若者向けに創刊されたSPAも30年。

読者は完全おっさんなんだろうな。

ちなみに、これを最初に連載したのはSPA。

まさか深夜テレビでドラマ化されるなんて、当時は思っちゃいなかった。


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