浪曲と聞いてどんなイメージを持つだろう?
浪曲
明治時代初期から始まった演芸で「浪花節」(なにわぶし)とも言う。
三味線を伴奏にして独特の節と語りで物語をすすめる語り芸。
戦後の隆盛後、落語、講談、浪花節と並び称された3演芸。
とウイキペディアに書いているが、これ読んで「なるほどぉ」とはならないよね。
浪曲・・・古臭い、年寄りが聞くもの、そんなイメージを持つ人が大半なのでは?
ところがそんな浪曲を見るために、若い女性が劇場に通うのだそうだ。
そのブームの火付け人が玉川太福さん。
2007年3月、2代目・玉川福太郎に入門。
同年秋に初舞台を踏み、キャリア12年の若手浪曲師だ。
太福さんは、「古典」、「新作」どちらもこなす二刀流。
古典は昔ながらの浪曲の世界を
そして新作では、人間模様を面白おかしく描く。
もともと太福さんは、コントを書きたくて放送作家をやっていた時代もあり
「笑い」を主観に置いた新作は評価が高く、2015年には渋谷らくご大賞を受賞。
落語家の瀧川鯉八、春風亭昇々、立川吉笑とともに、創作ユニットソーゾーシーのメンバーとしても活躍している。
落語芸術協会主催で弊社が企画サポートをさせていただいている札幌福北寄席。
昨年12月に行った第1回目の出演者の一人が玉川太福さんでした。
正直に言います。
出演決まった時点で太福さん、知りませんでした。
そして浪曲のイメージ。
さっき書いた古臭い、年寄りが聞くもの。
・・・と思っていたのですが、

昨年12月の第1回福北寄席の演目は古典より「陸奥間違い」
そして創作の「地べたの二人 おかず交換」
まず声の迫力に圧倒される。
そして浪曲=古臭いという先入観が太福さんを見て浪曲のイメージが覆る。
「地べたの二人」は、上司と部下の何気ない日常を表現したシリーズ。
おかず交換は、その名の通り二人の大人がおかずを交換する。
それだけの話なのだが、その声の迫力と絶妙なテンポに引き込まれる。
当日公演終了後、Twitterを見ると太福さんへの感想のほとんどが
「唐揚げタルタルソースのせを食べたい」
だった。
実は私も同意見(笑)。
ってこれじゃ何のこっちゃ分からないよねー。
ベタな書き方しかできませんが、生の舞台を観て初めて玉川太福の世界が伝わります。
「浪曲なんて聞いたことない」
「年寄りが聞くものでしょ」
なぁんて思って聞くとぶったまげますよ!
今年最後の福北寄席。
浪曲界の新星・玉川太福の世界をお楽しみあれ!
第7回福北寄席
桂伸三 玉川太福二人会

2019年12月20日(金)18:30開場19:00開演
時計台ホール(札幌市中央区北1西2 時計台2F)
前売2800円 当日3000円
⇒詳しくはココ