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大会議室

1998年だから、

もう22年も前のことになる。

自主映画作品を作り上映したことがある。

脚本、監督、それから出演。

その映画のタイトルは

大会議室。

何十人と入れる広い会議室で

ある会社の会議。

参加者は6名。

6名なのに

なぜかバラバラに座るから

お互いの声が聞こえづらい。

伝言ゲームのように聴き間違えたり

出前のコーヒーが

入り口近くの人はホットコーヒーだったのに

一番奥に着く頃にはアイスコーヒーだったり。

で、無事に会議が終わり

打ち上げだー

と向かった飲み屋もまた広く、

みんなてんでばらばらに乾杯する。

そんなくだらない映像を22年前に撮ったわけですよ。

昨日その頃のスタッフからメールきて、

いまのコロナの会議とか入社式とか見てると

溝手の作った映画思い出したよ、

と言われた。

たしかに。

俺は時代の22年先を、いってたんだな。

でも、俺の映画では

マスクをネットで注文したのに

タオルが届いたり、

コロナ対策で一家に2枚マスク送ります。

たとえ8人家族でも、

という発想は出なかったな。

創作は現実に勝てずの巻。