コミュニティラジオの頃

(20)ラジオ局の愛称募集

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9月開局予定で8月に入社したが

10月になっても今だ開局日すら決まらない。

そんな中ではあったが、開局への準備は着々と進む。

「ラジオ局の愛称募集」が始まった。

会社の名前は帯広市民ラジオではあるが、

これがラジオ局名になるのではなく愛称を一般募集。

愛称が採用された人には・・・何がもらえたんだったかな?

そこは覚えていない。

新聞と街頭放送、あと市内各所に愛称募集のポスターが貼られ、

帯広市民から愛称のアイデアが多数届く。

何百通と届いたはず。

そしてその何百と届いた愛称候補の中から

ラジオ局の名称を決定する。

審査員は

社長や上層部

街頭放送会社の社員

我々ラジオ局スタッフにプロデューサー

あとほかも何人かいたはず。

誰がいたかはうろ覚えだが、審査員の人数は今でも覚えてる。

18名。

18名の審査員によって、ラジオ局の愛称を決める審議が始まった。

まずは全応募作の愛称名とその理由を我々パーソナリティ候補の4人が読み上げる。

「3番 FMおおぞら 理由 帯広は空がきれいだから大空に羽ばたくラジオ局になってほしいから。4番 ブルーFM 理由 青空のイメージから・・・」

こんな感じで読んでいく。

確か1人が10読んで次の人が10・・・何百通も応募があるからこれだけでもかなりの時間がかかった。

ちなみに愛称募集で一番多かった名称は

FM帯広

帯広FM

FM十勝

十勝FM

・・・愛称って言ってるのにぃ、、、

なかには帯広市民ラジオ愛称募集係と書きながら

愛称 おびひろ市民ラジオという人も。

一周まわって笑ったけどね。

「52番 FM帯広 理由 帯広のラジオ局だからシンプルに 53番 FM帯広・・・」

こんな感じで同じ名前とさえない理由も続く中、審査員も大変だったと思う。読んでるこっちも大変だったよ。

全部の応募作を聞いて、審査員18名はその中から気に入ったものを3つ書いて投票箱に入れる。

無記名なので誰がどれに入れたかはわからない。

そして2票以上入った作品が残り、

さらに投票してその数を絞っていく。

残っているものの主なものは

スカイ、ブルー、soraといった帯広の青空、自然を意識したものの

ビート、ビーン、ポテトといった農作物関連

ミルクやFMモウみたいのもあったな。

それとオベリベリ。これはアイヌ語で帯広を意味するもので

社長は愛称募集の前から「オベリベリがいい」などと言っていた。

私を含めたスタッフはみんな20代で、アイヌ語の・・・と言われてもピンと来ていないのが正直な気持ち。

ビートやポテトみたいな農作物もちょっとなぁ、、、

だったら自然をイメージして横文字の方がかっこいいかな?

なぁんて思っていて、私個人としてはスカイブルーFMを推していたのだが

残念ながら二次か三次あたりで選考から漏れてしまった。

そして何度かの選考を終え、3つの作品が残ったのである。

それは

・ウイング

・ビーンズ

・オベリベリ

の3つであった。

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