コミュニティラジオの頃

(33)開局放送が近づく

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コミュニティラジオの頃 はじめに

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開局日は1994年12月23日

この日正午に開局し、25時まで13時間の生放送プログラムが放送される。

なんでそうなったのかは忘れたが、当日のタイムプログラムを溝手が作ることになった。

放送はメインスタジオともう一つ、親会社である新聞社の1Fにサテライトスタジオがある。

まず12時ジャスト。

サテライトスタジオにパーソナリティ7人が全員そろい、開局。

それぞれの自己紹介を終え、2人ずつのコンビで開局特番を組んでいく。

局から言われたことは2つ。

・サテライトスタジオを使うこと

・親会社やクライアントの中継をすること

中継先は10個くらいあった。

我々パーソナリティはみんな12月23日が放送デビュー。

パーソナリティはもちろんのこと

レポーターだって誰もやったことがない。

皆、口には出さないが、スタジオからの放送だけでいっぱいだよ

みたいな空気を出す。

そうだよなー、でも誰かがレポーターやらなきゃなぁ。

当たり前だけどスタジオにいる人間は中継に行けない。

次にスタジオに入る人も中継には行きにくい。

7人が交互にスタジオに入るプログラムだが、

順番は朝のパーソナリティから順に組んだ。

で、一番最後は夜のパーソナリティの溝手だ。

「溝手君が中継まわったらいいんじゃないか」

局のえらいさんに言われ、その時は

「あぁそうですね」となにも疑うことなく従った。

で、後で気づいたが

12:00-12:30 サテライトより全員放送

その後2-3時間ずつ交代でパーソナリティが入れ替わる。

その放送中に1-2回中継入る。

12:30~15:00まで放送した人はそのあとお休み。

15:00からの放送の人はお昼を休んで体調十分で15時の放送に挑む。

18:00までに放送を終えた人はみんな19時には家に帰ることが可能

って感じでみんなのローテーションは考えたのだが

溝手は

12:40中継

移動

14:00中継

移動・・・・って感じで最後の中継が19:00で

20:00からは溝手のスタジオ担当。

あら?みんなのローテーション考えてたら自分の休憩時間入れるの忘れてた。

ちなみに前の日。

12月22日はもろもろの仕事をしているうちに朝になった。

徹夜だ。

朝8時ころ局の人がやって来る。

「溝手君少し寝た方がいいよ」

と言ってくれるが、どう考えても体は疲れてるが寝れるはずがない。

局のスタッフが「溝手君飲みな」とユンケルを買ってきてくれた。

いい人だ。

服くらい着替えようと一度家に帰り(局から徒歩5分)、

シャワーを浴びて30分ほどで局に戻る。

「あれ、ユンケルは???」

ゴミ箱にユンケルの空瓶がたんまり。

みんなで飲んだら無くなったらしい。

みんなに悪気は一ミリもないが、

食べ物の恨みならぬユンケルの恨みが心に沸く。

ユンケルーーーー・・・と心で念じながら午前10時。

開局はもうすぐだ。

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