コミュニティラジオの頃

(47)子供が見てるでしょうが、、、

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コミュニティラジオの頃 はじめに

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ラジオで喋っていたのでファンレターをもらったりプレゼントをもらったり。

そう言ったことも少しはあったが、声だけの職業なので

街で人に指さされることもなく、

ラジオの聴取人口を考えれば、帯広の99%以上の人が私の存在など知らないわけで、

だからひと目など気にすることは、ほぼない日常を過ごしていた。

だけど狭い町なので、たまに知り合いに見られることがある。

ある時会社に行くと社長の奥さんに

「溝手君昨日女の子を自転車の後ろに乗せて走ってるとこ見たわよ」

と言われたり、

一度しか会ったことのない親会社の偉いさんにいきなり

「あんた、この前道で痰吐いてただろう」

とかいきなり言われたり、

前者の方は思い当たるフシがあるから「ハハハッ」と笑ってごまかすしかないが

後者の方は、この前っていつ?と思うし、吐いてただろう?と言われた後のコッチのリアクションに困ったりした。

ラジオ放送は通常公開スタイルだったので多くは無いが市民が放送を見にやって来る。

学生だったり主婦だったりがちらっと見に来たり、

イベント会場などで公開放送もすることもあったので、

そう言うものを見に来てる人は私の顔を覚えたりしてるんだろうが、

こっちは相変わらず気にせずの日常。

ある時、自転車に乗って出かけ信号が赤に変わった。

「あっ、赤だけどいいや(ごめんなさい、時効ということで)」

急いでた私は横断歩道を自転車で信号無視(時効ということでごめんなさい)。

その時、きちんと赤信号で止まっているよいこ(多分小学生)の中の一人が

私を指さす。

「あっ、エフエムウイングの…」

ヤバッ…聞こえないふりをして、横断歩道を全力で通り過ぎる。

大人として悪い見本だ。

ラジオがどうのの以前に信号無視はいけない。

罪悪感と反省の心を持ちながら、自転車のペダルを全力で漕いだ25歳秋の話でした。

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