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溝手「溝中のラジオ。本日は○○さんとお電話がつながっています。もしもし」
○○「はい、○○です。よろしくお願いします」
あのアイドルの○○が、我々のラジオ番組に電話出演。
番組出演の理由は、もちろん彼女のニューアルバムのプロモーションである。
まず溝手がそのことを少し話し、そしてN君が高校時代○○ちゃんのファンだったとアピールする・・・・が、○○ちゃんから軽いジャブが入る。
○○「なんかお二人とも、おとなしいですね」
溝手「えっ、おとなしい・・・ですか?」
○○「いただいた同録では、ずいぶんとお話ししていただいたようで・・・」
あっ怒ってる。絶対怒ってる。
「アイドルでうまくいかずシンガーになっていた」 って言ったこと。
絶対に怒っている。
「アイドルは捨てたわりには、プロフィールに載っているのはアイドル時代の栄光ばかりじゃないか」 と吐き捨てたことを。
N君「いや、僕は本当に○○ちゃんのファンで・・・」
Nは○○ちゃんの怒りを遮ろうと必死だ。悪いのは溝手だとばかりに・・・。
N君はファンだったアイドルが明らかに不機嫌な声を出したので慌ててる感はあったが、
番組を作る人間としてはこれもおいしい、と思っている自分もいる。
溝手「あの放送聞いて、正直どう思いました?」
私が聞くと
○○「いろんな考えの人がいるんだなと思いました」
と「いろんな」を強調した。
それでも番組出演を承諾してくれた彼女は、
その後、なぜアイドルを辞めたのか。
なぜ今のような音楽活動をしているのか。
そして今後の夢や目標などを話す。
このあたりになると、完全に溝手とN君は聞き役。
がんばれ○○、応援してるぜ!のキャラに変貌していた。
で、最後に曲紹介をして収録は終了。
オフマイク後、○○ちゃんに出演してくれたことを感謝する。
すると
○○「どうせ、私がいないところでまた好き勝手喋るんでしょ」
・・・と
「いえいえそんなことありませんよーーー」
と答えてはいたが、
答えてはいたが…である。
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