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慌しいまま4月になり、金様のラジオ第1回目の放送が始まる。
放送時間は金曜の23時から26時の生放送。
金曜の溝手は18時から2時間のリクエスト番組。
そして22時からは1時間音楽番組を担当してるが、ここは収録対応にしている。
20時でリクエスト番組を終え、たいてい当時局の隣にあった
中華料理の四川で飯を食う。
完全夜型なもんで時にはこれがこの日の一食目になることもある。
22時過ぎ。HとNがやって来る。
一回目の放送なのでハガキもメッセージもほとんど届いていない。
ゼロからのスタートだ。
当面番組のコーナーは
・テーマを募ってのトーク
・ちょっとしたリサーチ企画
の二本。
リサーチの方は、探偵ナイトスクープ的な、、
○○を探すや疑問に思ってることを電話で聞くみたいな企画。
たしか一回目はジャロに電話して、CMのクレームを喋って
その模様を流したような気がする。
収録は30分程度で残りは生放送。
2時間半を3人で喋る。
テーマに沿ったメッセージと
我々へのメッセージ。
当時はまだ携帯もメールも普及していないので
留守番電話という、今となっては懐かしい・・・メッセージの募り方をしていた。
生放送の時間はスタッフもみんな帰っているのでオフイスは無人。
我々三人は曲や収録コーナーの合間にオフイスに出て
留守番電話を確認するのである。
「留守番電話は3件です」
お、眼を輝かせる3人。
非情に原始的なやり方だが留守番電話のメッセージを
レコーダーで録音し、それを番組で流していた。
メールもない時代だからね。
リアルメッセージはFAXと留守番電話。
我々の放送を聞いて中学生や高校生が一生懸命喋ってくれるわけだ。
「みぞっちさっき話してた△△の話、面白かったです」
「H君の××の話笑えるよー」
みたいなメッセージを番組で流す。
時には
「バーカ」
「つまんねんだよ」
と一言いい電話を切る不快なメッセージも多かった。
あきらかに同じ奴から5回連続そのようなメッセージが入った時は
番組でこう話した。
「あっ、ちなみにラジオ局の電話は公共の電波を使っているため警察とつながっておりまして、すべての電話が逆探知通知がされています。ですからあなたが名前を名乗らなくてもどの電話から局に電話がかかっているかわかっておりますので、あまりに常識のないメッセージを吹き込んだ方には後日警察から電話が来るかもしれませんので・・・」
ま、全部嘘っぱちだけどね。
これ喋ったらそれからしばらくいたずら電話は来なくなった。
文句言うリスナーもまじめな子ばっかりだったんだね。
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