コミュニティラジオの頃

(72)金様のラジオの話8

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コミュニティラジオの頃 はじめに

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金曜深夜3時間の生放送終了後、

AM2:30頃からびっくりドンキーで食事。

そして朝5時ころ帰宅というとても不健康な生活をしていたあの頃。

溝手は翌土曜が夕方4時勤務なのでそこから寝れば十分。

大学生のHも学校は休みだったはずだが、

職業OLのNさんは、翌日が仕事。

当時はまだ週休二日が確立されていなかったから

土曜も通常の朝9時前には出社だったらしい。

金曜も普通に働いて、夜11時から2時の生放送に出演して、

そのまま5時までドンキー行って

朝5時に帰宅して、9時前には職場。

30前後の女性がこんな生活毎週繰り返したら…

と今になったら思うが、、、、ね。

ある週の金曜日。

いつものように生放送終了後、びっくりドンキーへ。

その日はNが恋愛の悩み話を持ち出す。

Nは恋愛気質で、恋愛のない人生なんて信じられない!

恋ができないくらいなら死んでもいい!ってくらいの子だった。

で、この日も独自の恋愛論を喋り出すのだが、

ハンバーグを肴にビールを何杯も飲んでいる酔っ払い溝手にとっては

そのキラキラ感あふれる恋愛トークが時々癪に障る。

「お前の恋愛観だと男は疲れるよ」

「うるせーな、テメーはくたばれ」

まぁ、ラジオの延長上で3人の中での信頼関係があるから

言える罵声ではあるのだが、

溝手とHの二人でNの恋愛トークを茶化したりバカにしたり

そんなバカ話をいつものように5時くらいまでして帰宅する。

泥のように自宅で眠っている溝手を電話の音が叩き起こしたのは朝8時過ぎ。

電話の向こうは、ラジオ局のスタッフ。

「溝手さん、(Nの本名)ってNさんのことですよね?」

「うん・・・」

何朝っぱら言ってるんだこいつ?なぁんて感じで聞いていたが

スタッフからの次の言葉で酔いも眠気も全部飛ぶ。

「今警察から電話がありまして、Nさんが交通事故に遭いました」

「・・・」

「詳しいことはわからないんですが・・・多分ダメだそうです」

「…」

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