テレビ番組

70代のシティボーイズ

ちょっと前の話になるが

4/3フジテレビの「ボクラの時代」を見た。

ゲストはシティボーイズの3人。

この番組や友人同士やテーマ括りで3人のゲストによる対談方式の番組。

ホストがいないのでゲスト同士で仕切ったり質問したり、

その流れを見るのも楽しみの一つである。

で、シティボーイズ。

3人がゲストに出る番組というのはあるが

3人だけでトークする番組って珍しいし、最近ではほぼないが

この番組には過去4度出演したそうだ。

今回の番組では過去のトークのダイジェストを紹介しながら今の話。

仕事観の昔と今、恋愛観の昔と今、老いの昔と今

なんかを比較しながら進められ、構成的にも楽しく30分では短すぎる内容の高い番組でした。

現在きたろうが73歳、大竹まことと斉木しげるが72歳。

30歳の時からトリオを組み…だから結成43年。

見た目はすっかりお爺さんだし、トークもゆったり。

当然ながら若い頃と比べ「老い」はあるのだが、

年取ったのよと自虐に走るわけでも

昔は良かったと振り返り専門になるわけでも

まだまだ若いぞと無理するでもない。

70過ぎても変わらずシティボーイズ。

斉木がおかしなことを言い、大竹がツッコむ。

それに輪をかけたきたろうの話に呆れる大竹。

かとおもえば、大竹に二人が立て続けにツッコミを入れる。

およそ30分のトークバラエティは、

まるでシティボーイズのコント。

40年来の仕事仲間が3人で

昔話から今の話までをたらたらする。

そんなコントを見せられた時間だった。

トークの途中で斉木が「おしっこ」と席を外す。

「おいおい」とツッコむ大竹と笑うスタッフ。

通常なら編集でカットしていいこの部分を残すことも

この作品のグレードを上げたといってもいい。

トーク番組ではあるが、若いころからテレビ、舞台などで活躍し

70を過ぎたいまでも現役の3人の、

年老いたが現役!だけど無理や無茶はしない、

自然体を完全に出し切った時間。

いいものを見せてもらった。

こういうの見せられると、

年取ってからもまだ楽しみがあるのかなと、前向きになれる。