社長ブログ

タカとヒデのこと(2)

タカとヒデのこと(1)から読む

時はさらに過ぎ、溝手も40代になった。

世は平成で、携帯も持ってるし、SNSも始めてる頃。

溝手は結婚し、子供いる。

年に数回は旅行に行ったりキャンプをしたりと、

それなりにファミリーさんな行事もするパパになっていた。

ある夏の日。

当時小学生だった息子と妻と洞爺湖温泉に行った。

一泊二日。

温泉に泊まり翌朝。

洞爺湖の遊覧船で湖に浮かぶ中島へ向かう。

この船が30分に一本しか出ていない。

たしか朝10時くらいに出て、到着して1時間くらいいろいろ見て帰ろう…

と思ったのだが、行った方はわかると思うが

小学生が1時間も楽しめる場所…ではなかったのさ。

自然が好きとか生き物が好きって子なら最高だろうが、

うちの子はそうでもなかったんでね。

で、30分くらいプラプラして

あ、今ならギリギリ船間に合うか…と

乗り場に行くと船が出る瞬間。

あ・・・と一応走り出してみたが

まぁ、乘れなくても30分また待てばいいやと思っていた。

ところが、船は待ってくれた。

いいスタッフだ。

で、遊覧船に乗る。

息子と船の中で湖を眺めていると、

一人の男が声をかけてきた。

「あのぅ、溝手さんですか?」

振り返るとそこには、、、ヒデがいた。

え!ヒデ???

札幌で妹と一緒に飲みに行って

それきりだったので多分15-6年ぶりくらい。

聞くとヒデも前日から洞爺湖に泊まっていて

おなじ遊覧船に乗ったそうだ。

「行きの船で溝手さんっぽい人見かけたけど声かけそびれて、帰りもいたら声かけようと思ってました」

だと。

もし船一本乗り遅れていたら、この再会は無かったわけだ。

そして洞爺湖の温泉も実はその前の週に行く予定だったが、

宿が取れなくてこの週にした

いろんな偶然が重なり洞爺湖でヒデとの再会になったわけだ。

ガキの頃北見で別れて

20代の頃帯広で再会して

40代でまたまた再会。それも旅先の洞爺湖で。

こんなことってあるんだなぁ。。。

ちなみにヒデも結婚していて、ヒデの奥さんとこどもと初めて会った。

で、、、この話にも続きがある。