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ラジオ局の面接日に学園祭の仕事が入っていて
「この日いけません」と断りの電話を送った溝手。
まぁこの時点でゲームオーバーなわけだが、
大事な面接をすっぽかしてまで行った学祭の仕事が大滑り。
行きはスタッフが「こちらが楽屋になります」と丁寧に対応してくれたのに、
終了後は投げつけるようにギャラをくれ、勝手に帰れとばかりに自分たちは後夜祭の準備。
トボトボと自宅に帰り、2日くらいほぼ何もせず家に籠り
・・・そういえば・・・
電話の横に置きっぱなしだった面接案内のハガキを見る。
「あらためて連絡します」
とは言われたが、普通に考えて面接に来た人を採用してるよなぁ。
でもまぁ、ダメもとで電話する。
「先日のラジオ局の面接、仕事で参加できなかった溝手ですが・・・」
担当者が電話に出る。
「うちの局のプロデューサー札幌在住なんで、札幌で面接してください」
あっ、いいんだ。
次の日、プロデューサーから電話が来る。
大通駅近くの喫茶店を指定される。
喫茶店で面接かよ!
なんかよくわからないが、まだチャンスがあるかもしれない。
だけどこの半年。
雪まつりオーディションでダダ滑りし、
気合い入れて挑んだオーディションがただのファンミーティングで、
学園祭のコントライブは誰も見てくれず、
ここには書いてないが他にもガラガラの観客の舞台や
3時間撮影してテレビには1秒も映ってなかったエキストラのバイトなど
期待して挑んだことがほぼ全滅。
厄年だからかなぁ・・・。
期待してガッカリするのは慣れっこだけど、
期待は100%禁物。・・・で、指定された大通駅近くの喫茶店に行くのでありました。
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