この前テレワークについて話す機会があったのだが、
そもそも溝手は30歳からまるまる20年間テレワークとやらをやっている。
雑誌やフリぺの原稿書きだったり、
ネットを使っての打ち合わせや取材、
ホームページ制作やネットショップの運営、
ブログやSNSの執筆や管理などなど。
もちろん雑誌の取材やイベントの仕事は対面ビジネスなわけだが、
それに向かう前の過程や準備、あとフォローなどは自宅での対応となるのでテレワークだ。
「じゃあ溝手さんはテレワークの走りですね」
などとよいしょされたが、走ってるつもりもなく
家にいてできる仕事ないかなと探した先が、今でいうテレワークだっただけだ。
だから
・仕事が減った
・営業ができない
とオロオロする人が増えたコロナ禍も
暇で何もすることがないということはなかった。
フリーライターをしている時から
「俺の仕事は紙と鉛筆があれば家でもトイレでもどこにいてもできるのさ」
と言っていたが、今は紙と鉛筆の2つもいらない。
スマホ一つあれば、仕事の営業から依頼、発注。
商品の納入、そしてギャラの入金まで全部やってくれる。
便利な世の中だが、便利になった分、不便や面倒なことだって増えている。
だから便利だからテレワークにしよう、
楽そうだから自宅で働こう、
がスタートになったら多分うまくいきませんよ。
と、テレワークのことを説明する時は、話すことにしている。
すると相手はこう思う。
・なんだよ、自分はできてるくせに俺はできないって言うのかよ!
または
・自分はテレワークでいい思いしてるから人にやってほしくないんだろ!
と。
いえいえ、私も自分がテレワークをしっかりこなしてるとも思ってませんし、他人に内緒にするようなワークではありませんよ。
「テレワークのやり方教えて」
って聞く人に限って、こっちが説明したものが求めている回答じゃないみたいで
「いや、そういうのじゃなくて」
みたいな目で訴えてくるのですが、そういうものなんですよ。
会社に行くのを辞めて、家で好きな時間にパソコンを開いて、
突然今までの2倍も3倍も売り上げが伸びる方法を私は知らない。
いや、そういうのじゃなくて、で、言うなら
そういうテレワークは、私の中ではそういうのではない。