映画

映画「私をくいとめて」レビュー

能年玲奈久々の映画「私をくいとめて」を見る。

実は能年玲奈の映画を見たのは

2012年「カラスの親指」以来。

まだ「あまちゃん」前で顔と名前は一致しないが

インパクトだけは覚えていた。

それ以来である。

31歳おひとり様女子の話。

一人焼肉、一人散歩

なんでも一人で過ごすが孤独感は無く

脳内に出現するAとの会話が物語の中心。

一人のアパートで

散歩中に

主人公はAと会話する。

当然ながら相手は他の人に見えないわけで

その中で一人で話し続けるのは滑稽であるし

それを滑稽ではなく、悲哀などさまざまな感情を視聴者に見せる術というのは

簡単そうで難しいと思う。

能年玲奈はそれを淡々とこなす。

物語自体は心の中の私と私という

いろんな物語でかなり使い古された設定で、

好きな人ができる

旧友と会う

という大きな事件はあるものの

その核がものすごい揺さぶられるほど物語は動かない。

スクリーンにはひたすら能年玲奈が映る。

それがすべての話。

20歳を回っても女子高生を演じる女優は多いが

27歳で31歳おひとり様女子を演じて違和感が一ミリもなく

能年だもんなぁ、と2時間続けられた。

追伸

このレビューの中で

「いやいや、のん、でしょ」

と思いながら読んでいた人は多いだろうが、

俺の中ではこの人は、能年玲奈なんだよね。

能年玲奈が良い映画でした。