映画

二本の映画の感想は書かない

年末数本の映画を見た。

一年で1-2本しか見ないこともある溝手にしては

一ヶ月で数本、こりゃ快挙だった。

何本かのレビューをブログやSNSや仕事先のサイトなどで書いたが

二本の映画に関しては見たことも感想もどこにも書いてない。

一本は、日本の映画興行収入記録を作った映画で、

もう一本は絵本の映画化で話題になっている映画だ。

結論から書くとどちらも面白かった。

映画館にお客さんもたくさん入っているし、

コロナ渦で止まりそうな経済の中で

映画というエンタメを止めさせないパワーのある作品だと思う。

ではなんでその報告を、映画を見てから1か月も経ったのにいまだに書いていないのか。

何を書いていいのかわからないのだ。

面白かったです、まる。

と子供の作文を書く気にもならないし、

グッズやポスターの前で記念写真ってキャラでもない。

それと、手放しで面白い・みんな見てよーと絶賛文を書くまでの力量が自分にはないし、

力量…というかその感動、情熱が無いというのか。

どちらの映画もリピーターが多い作品だと聞く。

周りにも2回見た3回見たという話も聞く。

私が見たことを知ると

「泣いたよねー」

「感動したよねー」

と同調を求める。

「泣きはしなかった」

というと

「えーなんで!」

と驚かれることも。

「男は人前で泣かないものさ」

と多少茶化し加減で言ってその場を誤魔化したが、

まさかワンシーンだけとはいえ「フードラック」で涙が出たとは絶対に言えない感じ。

「感動したよね」

も自分がした感動と、

「感動したよねー」

の同調の感動はちょっと違う気がする。

そして

「つまらない」や「泣けない」などの感想をこの映画に持った人に対し

ファン(多分一部)は

「どうして!」「ちゃんと見たらわかるよ」

という。

どんな作品にも

面白いと思う人とつまらないと思う人

感動する人と感動しない人

泣く人と泣かない人

が存在する。

全員が全員同じ感想をもって

同じように涙して

同じように感動したら

それはそれで怖いと思う。

感動しても涙も拍手もせず心の中でその感動を感じ家に帰ってからもずっとその映画のことを考え続ける人もいるし、

見終わった瞬間は「面白かったね」くらいのレベルでも一週間二週間経ってもずっと「面白かった」が心の中にいてそれが広がっていくケースもある。

だから見終えた人すべてが自分と同じ感動だと思っちゃいけないよなぁ。

そう思ってこの2本の感想は書かなかったし、多分これからも書かないと思う。

最初にも書いたが2本とも面白かったし漫画も全刊読んだし絵本も読んだ。

そのうえでのこのブログです。