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1994年8月1日。
生まれてから24歳と11か月と19日。
初めて会社員とやらになった。
この秋開局予定のコミュニティラジオ局。
8月1日より顔を出すよう言われていたので、
前の日に帯広入りし、
そして局へ向かう。
局へ行くと3人の女性がいた。
あれ?みんなスーツ着てるぞ???
「まもなく入社式を行います」
あれ、聞いてない。
今日からだとは聞いていたけど、入社式って?
3人のスーツ姿の女性と、Tシャツジーンズの男。
4名が社長の前に並ぶ。
「引っ越し荷物がまだ届いていないんだね」
とフォローされたが、
何ともおまぬけな入社式となった。
入社式終了後、4名の自己紹介。
1人は元札幌のラジオパーソナリティ。結婚して旦那の都合で帯広に。
あとの2人は帯広の人だった。
一か月前一緒に面接を受けた女性は、そのあと連絡があり辞退となったそうだ。
てなわけで、4名が集まり最初の日。
いきなりプロデューサーから重大発言が
「開局が遅れています」
?
9月からの開局のため8月から呼ばれた我々だったが、
まだ開局日が決まっていないそうだ。
ここら辺は大人の事情だし、我々がどうこう言える立場ではない。
「現時点では年内の開局を目指していますが、まだどうなるか決まっていません」
だいたいこういうのって、目指すってことはそこに間に合わないことが多い。
年内に開局しないってことは・・・
今は8月。
5か月間、我々は何をするんだろう?
この日はニュースの原稿を読んだり、プロデューサーの話を聞いたりで1日が終わる。
プロデューサーは月に2.3回しか来ない。
あとの日は我々新入社員4名で・・・何するんだ?
スタートしたものの、どこを目指すかわからない状態で
溝手のラジオ局生活がスタートした。
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