コミュニティラジオの頃

(17)私服の入社式

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1994年8月1日。

生まれてから24歳と11か月と19日。

初めて会社員とやらになった。

この秋開局予定のコミュニティラジオ局。

8月1日より顔を出すよう言われていたので、

前の日に帯広入りし、

そして局へ向かう。

局へ行くと3人の女性がいた。

あれ?みんなスーツ着てるぞ???

「まもなく入社式を行います」

あれ、聞いてない。

今日からだとは聞いていたけど、入社式って?

3人のスーツ姿の女性と、Tシャツジーンズの男。

4名が社長の前に並ぶ。

「引っ越し荷物がまだ届いていないんだね」

とフォローされたが、

何ともおまぬけな入社式となった。

入社式終了後、4名の自己紹介。

1人は元札幌のラジオパーソナリティ。結婚して旦那の都合で帯広に。

あとの2人は帯広の人だった。

一か月前一緒に面接を受けた女性は、そのあと連絡があり辞退となったそうだ。

てなわけで、4名が集まり最初の日。

いきなりプロデューサーから重大発言が

「開局が遅れています」

9月からの開局のため8月から呼ばれた我々だったが、

まだ開局日が決まっていないそうだ。

ここら辺は大人の事情だし、我々がどうこう言える立場ではない。

「現時点では年内の開局を目指していますが、まだどうなるか決まっていません」

だいたいこういうのって、目指すってことはそこに間に合わないことが多い。

年内に開局しないってことは・・・

今は8月。

5か月間、我々は何をするんだろう?

この日はニュースの原稿を読んだり、プロデューサーの話を聞いたりで1日が終わる。

プロデューサーは月に2.3回しか来ない。

あとの日は我々新入社員4名で・・・何するんだ?

スタートしたものの、どこを目指すかわからない状態で

溝手のラジオ局生活がスタートした。

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